代表理事挨拶

代表理事よりご挨拶

代表理事としてご挨拶を申し上げます。

2016年4月に、英国よりDCD研究の世界的権威であるDr. Sheila Hendersonを招聘し、日本DCD研究会を行いました。DCD概念がどのように生まれ、DCDの子どもたちへの支援の必要性が認識されてきた過程をお話しいただきました。

わが国においては、発達障害への理解が進む中、まだ運動面での苦手さは十分な合理的配慮を受ける状況になっているとは言いがたい状況が続いています。まずは、学会として日本DCD学会が、DCDの子どもたちへの支援の必要性に関するエビデンスを確立し、実際にDCDであることの根拠を示すことのできるアセスメント・ツールの標準化を進め、また、有効な支援手法を確立していくといった、専門家・支援者だからこそできる取り組みを進めていくという使命をもち、さまざまな取り組みを進めていくこととなります。

とはいえ、学会は生まれたばかりです。まずは多くの会員の皆さんに集まっていただき、これから学会として取り組まなければならないことについての共通認識を持つことができましたら幸いです。

– 日本DCD学会代表理事 辻井 正次(中京大学)